当院のコンセプトは「丁寧」「無痛」です。
そして施術のゴールとしては「流れる体」
これをイメージと しています。
これを具体的に表現するなら、
「血液や気(エネルギー)が滞らず流れる」
「体全体が流れるように滑らかに動く」
「飲食物が消化管の中を留まらずに流れる」
こういった表現になります。
なお当院の手技の特徴として、強い刺激で
お体に負担を強いる技法は ございません。
ですから「痛い!」とお叱りを頂く事も
ございません(ほぼ)。
施術の流れの詳細
「どんな施術をしてくれる整体院だろう?」
「本当に私にも効果があるのかな?」等
行った事のない鍼灸院を選ぶ際には、色々と
ご不安が多い事かと思います。
施術の流れをリアルにイメージ頂き
お気持ちを少しでも和らげて頂くため
詳細な施術の流れを ここでご案内します。
初診の方は 専用のカウンセリングルームで、
いつから どこが どうした時にお辛いか等を
丁寧に伺います。
次に、お体の歪みを確認と、施術後の比較の
材料としてWebカメラで現在の姿勢を
撮影させて頂くと同時に、施術者の視覚と
触覚によっても確認します。
そして漢方的診断として、お脈 お腹 舌等を
拝見して、東洋医学で言う「気血」の生成の
過不足や 滞りを判断し、漢方的施術方針の
「証」を立てて診察は終了です。
施術の最初は、西洋医学的根拠に基づく
無痛整体(オステオパシー)を駆使して、
歪みの原因となっているストレスを探し出し
整体と鍼灸でそれを解除します。
次に、整体が必要以上に干渉して「証」に
変化が出ていないかを確認した後、
「気血」を整えるための漢方的施術を行い、
再度漢方的診断を行い、効果を確認します。
ここまでで「体を動かす気血=エネルギー」
「物質としての体」は整いました。
しかし具合が悪い方、特に慢性症状に長く
悩まされてきた方は「歪んだ体」こそが、
ご自身の脳は「正しい姿勢」と誤認している
ケースが多い為、知覚神経にリセットを、
具体的には「まっすぐ立って楽でいられる」
形に整えさせて頂き、施術は終了です。
最後に、施術後のお体の歪みの再確認と、
施術前後の比較に写真を撮影させて頂き、
今回の治療による変化をご説明して、
次回の施術の計画を、あなたと施術者で
相談し 確定して、その日の施術は終了です。
あえて濃厚には時間を掛けません
当院では カウンセリングと 検査には丁寧に
時間を掛けますが 施術自体は 可能な限り
短時間で済ませるようにと心掛けています。
当然それには理由と意味があります、
「刺激と脳の関係性」が理由です。
慰安目的の按摩なら長時間の施術であっても
揉み返しが起こる程度の事ですが、
痛み治療などのように 身体に大きな変化を
生じさせる目的の手技を加える際に、
施術時間が必要以上に長いと 脳は
「自分の体は簡単には治らないんだ」と
学習してしまい、これは早期の治癒に
とても不利な条件となります。
逆に短時間の施術でサッと体が変化すると
「すぐに楽になるんだ」と脳は学習します。
こうなると 早く良くなる=通院が短くて
済む可能性が上がりますし、
また患者さんのお体自体がシッカリと
「壊れにくく治りやすい」状態に
変わる事が見込めるのです。
マニアな説明
以下は 当院が使う技法についての
知らなくても大丈夫なマニアな説明です
興味のある方だけ読み進めて下さい。
オステオパシー
A.T.スティルによるアメリカ発祥の
比較的新しい(1874~)整骨医学です。
日本では免許不要ですが、医学の名の通り
米国で名乗るには、医師資格が必要です。
秘密主義的な面もあり 一般的な医学に比べ
情報取得が難しいです。
カイロプラクティックと違いボキボキ整体は
行いませんし、全く痛みは伴いません。
当院での運用は主に「筋骨格系」の
「不調の調整」に利用しています。
古武術整体
田舎の旧領主の分家の蔵に眠っていた と
僕は師匠に聞きました。
領主本家の身体のメンテナンスの為に
伝えられたそうで、筋肉骨格だけでなく
内臓も含めた体の各所に生まれた
強張りを解消して、血流の滞りを無くし、
健康を維持する、そういった発想です。
最近流行りの筋膜リリースにそっくりな
技法もあり、大体は痛くない手技ですが
内臓系だけは少しオエっとなります。
運用は主に「筋骨格系」の
「質的改善」に利用しています。
操体法
医師の橋本敬三先生が編み出した整体です。
色々な分派が生まれていますが、
私は股関節の動きを中心に据えた
連動操体法と言う解釈で用いています。
なお痛くない方に動かす技法なので、
痛みは全くありません。
運用は主に「筋骨格系」の
「動きの調整」に利用しています。
現代針灸
ツボ独自の効果というよりも、針灸の刺激を
物理現象として捉えて運用します。
なおこの運用は体内に針を刺入しますので
お嫌な方には用いません。
美容針などもこの考え方での方法論ですね。
整体を行う際に、お体にキツイこわばりが
有る時などは、先にこの方法で緩めた方が
総施術時間を短くできますから、
運用は主に「筋骨格系」治療の
「下拵え的」な立ち位置です。
太めの髪の毛(0.15mm)より細い直径の
針を使いますからほぼ痛みは有りません。
古典漢方鍼灸
人体を気そのものとして捉えて、気の流れを
整える事で、生命力や免疫力を充実させて
健全に導こう と言う方法論です。
ぎっくり腰でも、内臓疾患でも、花粉症でも
どんな症状であっても 漢方的発想では
何らかの「気」的な問題が有るとします。
当院では 外を整体で 内を鍼灸で整える形で
車の両輪のように併用して用いています。
なおこの方法論では「刺さない鍼」の技法を
使いますから完全に無痛です。
そして治療終わりに、お脈を拝見して
お体の仕上がりを確認します。
「エエとこ取り」してます
「ハイブリッド」という言葉が有ります。
例を挙げればトヨタのプリウスなんかが
ハイブリッドカーと名乗ってますね。
「種が異なる 動・植物から生まれた子孫」の
意味だそうで、すると当院の治療も一種の
「ハイブリッド」という事になります。
患者さまの、お体の状態、不具合な場所、
症状の時期、悪くなった期間、これらを
細かく分析して、その日その時に最適な
方法を組合せ、少しでも早く患者さまの
問題を解消し「できない」を「できる」に
変えるお手伝いに役立てています。
そして「何」に働きかけるのか
こうして患者さまの「できない」を
「できる」に変えていく為には
「流れる体」を維持することが必要で、
その「方法論」が上記です。
そしてその方法論を用いて変化させるべき
相手である以下の4つの「対象」について
お話したいと思います。
流れ
人体の6割程は水分です結構多いですよね。
使い過ぎで疲れ切った体組織、
怪我によって壊れた細胞、これらをはじめ
体の中に生じた不具合を解決する
「実働部隊」や「修理材料」はすべて
血流やリンパを通じて「流れに運ばれて」
現場で役目を果たします。
そして復旧した組織の邪魔にならないように
壊れた体組織の残骸や、細菌等の骸を
回収するのもまた「流れ」です。
このように大事な「流れ」が滞っていては
不具合がなかなか解決しない事は
お分かり頂けると思います。
また「流れる中身」は食べたものでしか
作れませんから 必要に応じて食事内容や
栄養学についての話も させて頂きます。
うつわ
もちろん「水」を容れ「流れ」を支える
「うつわ」つまり筋骨格系が歪んでいては、
水はスムーズに流れません。
また「うつわ」が割れていては
水が漏ってしまいます。
あるいは「うつわ」が目詰まりしていては
干上がってしまいます。
このように「うつわ」が健全でなければ、
水ばかりが豊潤でも流れは安定する事が
できないのです。
ポンプ
また「流れ」を作る「ポンプ」の役目ですが
動脈系は心臓、そして静脈とリンパ系では、
四肢の運動 がその働きをします。
さらに言えば生命活動の実際の現場である
細胞単位での毛細管現象も、流れを産み
それを維持安定させるには注目する
必要があります。
神経
最後にこれらの運営を「不具合は無いか」
「過不足はないか」と観察し 調整する
管理機構が神経系、つまり 脳の働きです。
これを東洋医学的に言えば「気の働き」と
なるでしょう。
この場合の「気」はエネルギー、熱源的な
解釈で良いと思います、つまりオカルト的で
意味深な物だとは、私は理解していません。
そしてどうしたいのか
患者さまに「流れる体」になって頂くには
この4点すべてに 偏りなく意識を向ける
必要があると考えています。
そして当院では問題解決のための具体的な
運用論として主に
「流れ」を作るには
「古典針灸」と「栄養学」
「うつわ」を整えるには
「オステオパシー」と「古武術整体」
「ポンプ」を調整するには
「オステオパシー」と「操体法」
「気の働き」を観るには
「古典針灸」と使い分けています。
まとめると
家業の針灸で「ツボ=体に点在するスイッチ」を意識して、
体を整える事を学びました。
とある師匠に付いて「古流武術の体の壊し方」を裏返した、
整え方の教えを受けました。
オステオパシーを通じて「全身の協調運動」の重要性と、
整え方を身に着けられました。
古典医書に沿って行う鍼灸から「気が体を活かしているんだ」
との実感を、いくつもの勉強会に出席して、
また今の師匠に導いて頂く事で、実感する事が出来ました。